青苗の夕日

奥尻島の青苗地区は平成5年に発生した北海道南西沖地震で最も津波被害の大きかった地域である。奥尻の滞在間は夕方になると沈む夕日を見に毎日のように海岸線を歩いた。美しい夕日が静かに小さな漁港を包み込むと、誰もいない海に波音だけが寂しく響き渡った。